【雑記】アウトプット禁煙法とかいう素人式認知行動療法

記事作成:2024年08月31日
記事更新:2024年09月04日
カテゴリ:コラム

【雑記】アウトプット禁煙法とかいう素人式認知行動療法

 このブログをリニューアルする前「禁煙日記」という名前でちょっとした禁煙コラム的なモノを不定期で書いていた。

 禁煙中、離脱症状に悩まされて乱れたときに、心情を文章に落とし込んでアウトプットすると少し楽になった。
 書く動機は何だって良い。私の場合「禁煙による離脱症状は禁煙という修羅の道に足を踏み入れたものにしか味わえない貴重な経験だ!今しか味わえない心情を言葉にして記録しておこう!」とかなんとか考えてたと思う。

 そして自分で書いた文章を自分で読んでみることで、ただ闇雲に「タバコが吸いたい」という感情に支配されて、タバコを吸うこと以外で脱することが出来ない酷い状況に置かれているように見えた自分自身が、実はニコチンという物質による依存症状が出ているだけだということが分かる。
 書き出した途端、一人称視点でしか見えていなかった自分の状態が、あっという間に第三者視点に早変わり。「あぁ、なんだ、しばらく吸わなければ落ち着く離脱症状というやつじゃないか」と腑に落ちる。

 そしてニコチンの離脱症状っていうのは、実はあまり継続しない。(個人的経験談)
 文章を書いているうちに気が付けば離脱症状は収まり、そこに追撃で禁煙ガムを口に放り込んでしまえば、しばらくの間は落ち着く。これを1週間も繰り返しているうちに、気が付けば「タバコを吸いたい」という欲求がすっかり減退していた。これが私の考える「アウトプット禁煙法」である。

 そして現在、禁煙開始からは既に14か月もの時間が経過。もはやタバコを吸いたいという欲求がどういうものだったのか、あまり思い出せなくなるレベルになってきた。禁煙は成功と言っても良いと思う。

 まぁ日記を書いてアウトプットする禁煙方法ってのは、半分詭弁というか冗談というか、素人的発想の認知行動療法的なものなので、あまり真に受けないでほしい。というかそんなことをするだけで離脱症状を100%抑えられるなら、禁煙外来でノートと鉛筆が処方される世界になっているはずだ。
 ただ、一定の効果があったことは自分の身をもって実証できた。

 昔見ていたYouTuberが「タバコを吸いたいっていう欲求は、文章に句読点を置きたい気持ちに近い」というニュアンスの表現をしていたが、まさにその通りだと思う。

 タバコを吸いたいという欲求は日常のあらゆる隙間に入り込んでくる。待ち合わせに15分早く到着したとき、作業が一段落してCtrl + Sでファイルを保存して少し伸びをしたとき、挙げればキリがないくらいのありとあらゆる隙間がターゲットになる。
 つまり禁煙の離脱症状を別の何かに夢中になることで紛らわすのはほぼ不可能ということになる。タバコの離脱症状には真正面から向き合うほかない。紛らわしていたら現れないし居なくなるなんていうことはない。
 ならば真正面から向き合ってしまえばいい。見たまま、感じたままの離脱症状に苦しむ自分をそのままアウトプットすれば、離脱症状をテキストベースで具体的かつ第三者的視点の形に昇華することが出来る。

 離脱症状は1週間程度で大概収まるので長期で継続する必要もない。そして効果は自分自身で実証済み。
 書いてる間は冗談のつもりだったけど、書き上げてみたら案外いい禁煙法な気がしてきたので、この方法について本を書く方は、印税の取り分について話があるので事前に私に連絡をください。

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